言の葉の書き上げ

書き上げました

日記(SF大賞のエントリー、インターネットメディアSFうおおお、とか)

先週に第44回日本SF大賞のエントリー募集に谷口裕貴アナベルアノマリー』の推薦文を書いた。自分のいびつな日本語で推薦文を書かれるのでは迷惑なのでは、とも思うけど、過去に何回かやってるので今更だし、好きな作品なので推薦したかったし、自分なりに納得いくように書けたのでよかった。「使命へと導かれていく」というところがお気に入り。「使命を果たす」ほど能動的ではないけど「運命へと導かれていく」ほど受動的でもない感じ。
 あと他の人の推薦文を読んで、というか推薦されてるのを見てyoutubeの動画『そんな話を彁は喰った。』とDLsiteのエロ漫画同人誌『出会って4光年で合体』を以前に見た。これらを見て日本のインターネットメディアSFうおおおおおとなった勢いで別にインターネット作品ではない『アナベル』の推薦文を書いた気がする。どちらもとても良かった。
 あとインターネットメディアSFといえば、これは別にSF大賞にエントリーされてるわけではないけどyoutubeバーバパパ(動画投稿者名)を最近一気見している。正気からずれている動画内容と、そこに乗せられる分厚いEDMが最高に脳にキマって気持ちいい。今までおすすめに出てくるたびになんかもっとふざけたしょうもないやつだと思ってスルーしていたけど、クオリティめちゃめちゃ高い。『アステカちゃんはインターネットで晒した人を生贄にします』がSFとしてもEDMとしてもおすすめ。『ウ”ィ”エ”』『あるいは最高位人権道徳者を目指しなさい』は有名かな。期間内の動画のどれかをSF大賞にエントリーしようかなとも思ったけど、EDMで乗ってるドラが強すぎてSFとして適正に評価できてる気がしないのでやめた。EDMが強いのは『そんな話を彁は喰った。』も同じですね。ということで『そんな話を彁は喰った。』『出会って4光年で合体』『バーバパパ投稿作品』でインターネットメディアSFうおおおおお、となっているのが最近の気分です。
 またSF大賞エントリーの話をすると、百合文芸誌零合の創刊号はエントリーしようかな、とも思ったけど、SF以外の作品も入ってるしな、というので見送った。零合百合SF傑作選みたいなのが出たとしたら多分エントリーすると思います。『アステリズムに花束を』の時にエントリーを自分でやらずになかなかエントリーされないのにイラついてたことの後悔があって『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』をエントリーしたりしたんだよな~。SF傑作選出てほしいし、創刊号のSF4作はどれもよかったので全部収録されると思う。あと自主制作アニメのヴァリシアは完結まで見届けてからかな。それで言えば裏世界ピクニック8巻もですね。こちらは例えば「社会の“恋愛パック”概念の解体にホラーのテーマを融合させて、新しい未知の未来として二人の関係性を描き出した」とか書けないこともないんですが、この先からファーストコンタクトものとしてのSF要素も高まってくると思うし、どうせエントリー書くならそこにしたい気持ちもある。エントリー募集要項の「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」という観点からすればこの辺は新しい珍しいことやってると思うのでエントリー書こうと思えば書けるけど、作品の外部条件も踏まえつつそれでも根幹としては作品自体の内容をベースに「SFの大傑作が出ました!堂々完結!これがSF大賞や!」という勢いで書きたい気持ちがある。そういう気持ちもあって『アナベル』の推薦文は刊行に至った経緯とかは一切含めずに書いてみた。あと推薦文書かなかったと言えば長谷敏司プロトコル・オブ・ヒューマニティ』も書こうかなと思っていたんですが、他の人も書いてるしまあいいかとなってしまった。正直これがSF大賞だと思うし、『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』が授賞しなかったら日本SF大賞の格が落ちるような、そういう作品だと思います。
 人が作った作品を大賞かな、どうかな、とプロでもない素人が勝手に評するのは傲慢なことだと思う。自分にとってもエントリー書くかどうかとは別で作品としての価値は特別なものです。話が取っ散らかってるな。疲れたので終わり。