言の葉の書き上げ

書き上げました

女が女に感情を向ける作品とか男女がセックスする漫画とかを読んでるうちに誰とも心から付き合えないままこの一年も終わろうとしている

 女が女に感情を向ける作品とか男女がセックスする漫画とかを読んでるうちに、誰とも心から付き合えないままこの一年も終わろうとしている。
 上に書いたようなのを読んでると結局恋愛するしかないという結論になるのだけど、いやまあ恋愛じゃなくても心の底から付き合える、適当に時間を共有できる相手がいればいいということがわかって、その事実がわかるだけわかり続けて実際そういうものを得られることはなくて、自分の脳細胞の震えだけを、狂気の足音をだけを聞き続けることになる。自分の孤独をコンテンツのせいにするような書き方は良くない。でも自分の生活にはそんなものしかなくて、だったらこういうまとめ方になるのはしょうがなくない?
 あとは今年はクラブにも行った。クラブの感想は初めて行った時に書いたこれから特に変化はない。
「無」の人間が1人で東京のクラブイベント行きました - 言の葉の書き上げ (hatenablog.com)
昨年の年末に初めて行ってからこの一年で十回くらい、継続的に行ってるけど結局だれとも話さないまま。こっちから話しかけることもないし、キャラとかコンテンツのグッズを身に着けて行ってるわけでもなくて他の人から話しかけられることも無い。それでもクラブに行くのはやっぱりこれに書いてる通り楽しいから。電音部をクラブで聞きたいし。
 クラブ行きだしてから、五千円のシャツを買ったり、シャツのシワを取るために持ってなかったアイロンを買ったり、明るい色のスニーカーを買ったり、コンタクトレンズを作ったりした。まあ服なんてどうでもよくて、服を気にしてクラブ行けないくらいだったら気にせず行った方が良くて、アニクラなんて客は大体オタクだし、ジャージとかサンダルとかNGのだけ避ければそんなに浮くようなことはないと思うけど、いやこれも自分の関心の無さでそう感じてるだけで本当はどうなのかよくわからないけど、まあそれはいい。とにかく自分はクラブ行きだしてからちょっとでもまともなもの着ていきたいなと思って一応そろえてみた。
 で、服装を自分なりにそろえたところで別に誰に話しかけられることも無くて、最近はマッチングアプリを始めることを考えるようになった。もうやるしかなくない?色々調べてると自撮りをアイコンにするのは良くないらしくて、それ用の写真を誰かに撮ってもらいたいと思っているけれど、頼めそうな知り合いは大体遠くにいて、声かけてみても年末年始は忙しいとのことで、どうしようかなと思っているのが今の状態。アイコンが自撮りかどうかなんて本当は多分どうでもよくて、誰かにアプリを始めることを話して自分を勇気づけたいんだと思う。
 今までひとりで生きていくタイプの人間です、みたいな面で人と接してきたのでアプリを始めると言ったらどんな顔されるのかわからない。実際のところはこいつ今更かよ、まあ頑張れや、みたいな感じだと思う。こういうこと勝手に想像するのも失礼なことではある。というかその「頼めそうな知り合い」ともっと誠実に付き合えよというのがまずある。ひとりで生きていくタイプの人間です、みたいな面をやめろ。尻尾を振れ。もっとこっちから話しかけろ。相手が何かをさらしそうな雰囲気があったらちゃんと踏み込め。こっちからも自己開示しろ。何が好きかちゃんと話せ。百合作品がどれだけ素晴らしいかとか語れ。エロ漫画が決まったレギュレーションでどれだけ豊かに発展しているかとか説明しろ......。……いやいきなりそんなこと話しだすのはキモイだろ冗談じゃないみっともなくてやってられないしそもそもできない。……だったらひとりで黙って死ね。......いやそういうわけにもいかないし......。というか大学でそういう話してる人周囲にいてもなんかもうただ死ねよとしか思わなかったし趣味の話好きじゃない気がするし人と話しててもつまんないしでもひとりでいるのはもっと最悪でコンテンツは持続的な救いにはならなくてそこに未来はなくて一方通行でひとりで見上げているだけででもそれしかなくてそうじゃないコンテンツをきっかけに生活を豊かにしている人はいっぱいいてTwitterにはそんな人が大勢いて自分はそうはなれなくてなりたいとも思わなくてでもそうなれればもっと楽しくなれるはずででもどこにも踏み込むことはできなくて創作意欲も無くて人とやりとりしたいと思えなくてでもひとりで気が狂いそうで自分以外の全員にもう黙って死ねよとしか思えなくてそんなことしか考えられない貧しい内面だからだれとも付き合えないんだと思うけどもうどうしようもなくてそもそも高校で鬱で不登校になってからもうずっとそこから抜け出せないまま十年くらいが過ぎててそれでもいままでどうにか生きてきて大学も入学から卒業までストレートで行けたし正社員で会社勤めもできているし仕事はあやしいこともあるけど首にはならずにやめずに続けているしまだ若いし健康だしどうにかなるはずだろどうにかマッチングアプリ始めて相手の趣味の話を適当に聞いたり当たり障りのないこと話したり一緒にいて楽しいってことをどうにか示して付き合えるようになればどうにかなるはずいやそれ本当に楽しいのか休日とか金がどんどんなくなってそれは別にいいかいま休日も金もあったところで有効に使えてないんだからというか本当に他の手はないのか目の前にはインターネットがあってこれを使えばだれにでも話しかけることができるいや知らない人に話しかけるのとか絶対いやだろネットの人間は趣味の話しかしたがらないし自分でそういうひとばかりのところを眺めていてでも自分はそんなに趣味の話はできなくてだからもうここではどうにもならなくてそれでもTwitterを眺めて時間を使うのをやめられなくて全員黙って死ねよとしか思わなくてでも誰かに何か反応してほしくて見てほしくて話しかけられたくてこんな文章まで書いてでもこんな文章読んでなんか感じてるようなキモいやつに話しかけられたくなくてダルいやつに話しかけられても何にもならなくてそれは嘘で傷ついた人がもしいたら謝りたくて誰でもいいから話しかけてほしくて誰か助けてほしくてでも助けられるわけなくてなんかもう疲れたし他の場所に行きたいなと思っても自分の気持ちを解放できる場所なんてなくてだからもうマッチングアプリを始めるしかなくてでもアイコン用の画像が無くて撮ってくれそうな人も捕まえられなくてその前に誰かが呼び止めてくれればどうにかなりそうででもどうにもならなさそうで実際どうなのかはもうなにもわからなくて何も起こらなくて狂いそうで外へ出て大声で叫び出したい。

 そんなことを考えているうちに一年が終わろうとしている。今年の最後に読んだのは入間人間『私の初恋相手がキスしてた』だった。破壊的な力のある作品で、強い影響を受けたと思う。徹頭徹尾百合小説で年齢制限のない作品だからこそこれほどのものになっているのだと感じる。映画の『JOKER』がピンときそうでこなかった人とかは読むといいと思う。クライマックスにふるえ上がってほしい。入間人間の文章は世界で一番美しく、未来へと生きていく力強さがある。この小説を読んだうえでこんなナヨナヨした文章を書いたのが恥ずかしくはある。
 あとkomifloを過去から追い上げて読んでいたのが2年かけてようやく最新まで追いついた。komifloというのはエロ漫画のサブスクのことです。最後は一日に雑誌5冊分とかを読んだので途中から体がつらくなってくるがそれでも読めるのですごい。そんなに読みまくった上で最後のフィニッシュに使ったのが本番も乳首も女性器の露出も無しでバスケ部の男先輩に女後輩5人がいたずらする内容の「1on5」(ぐりえるも)だったりする。コメントでCFNM(着衣女と脱衣男)というジャンルがあることを知る。描写としてのセックスのこと実はそんなに好きでもないのかもしれない。上手い人のやつはエロいんだけど。ファンタジーもので面白かったのはオーソドックスな異世界転生を美麗に仕上げた「ドラッヘ・フロイント」シリーズ(雛咲葉)とか、植物姦の極致「たべごろスノウドロップ」(おもち)とか。「無数」(だんれんじ)とか「風俗の受付嬢」(石見やそや)とか読むとSFタグが欲しくなる。
 自分の人生が料理ならコンテンツはその中でせいぜい調味料程度で、それ自体で栄養が得られるものではないように思う。調味料だけを舐め続けるのは不健康だろう。それでもいい調味料があれば食欲も湧いてきていい食材がほしくなるように、何かの影響を及ぼすことはあると思う。そんな影響を考慮しなくてもコンテンツには独立した存在価値がある、なんてことを言うには今のわたしはあまりにも孤独で不幸で、だからコンテンツから先に進む必要がある。

最後のどうでもいいこと
  この文章を書きながらSpotify(音楽のサブスク)でずっと適当なDJ Mixを聞いていた。DJ Mixで検索して出てくるやつ。Spotifyに入ったのは電音部がきっかけ。電音部は本当にいろんなきっかけをくれる。