言の葉の書き上げ

書き上げました

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

筺底のエルピス 7巻 感想

オキシタケヒコ『筺底のエルピス7 ―継続の繋ぎ手―』の感想です。と言いつつシリーズ全体についての印象の話もあります。当然ネタバレしかないです。 7巻は発売日のあとの週末には読み終わってました。 ・いやー今回も面白かった。理詰めの文章を次々に頭に流…

名探偵コナンと太陽にほえろ!のテーマ曲が同じだと気づいたときの思い出

いや当然別の曲なんですが。 同じだ!と子供のときに気づいたことがあって、家族に話すとそんなわけないだろとは言いつつ頭の中で比べるとよく似てるのであれ?同じか?みたいになって、実際聞いてみたらあっ違う!とわかってすごい笑ったな、という話。なぜ…

羞恥とはつまり怒り

羞恥が起こったときの身体反応について。顔が熱く赤くなる。表情筋が震えてくる。ほらだいたい怒りと一緒。 羞恥は自らの拙さ・醜さに向けた怒りであると言えるだろう。人前で自分に対してキレるわけにはいかないから、便宜的に怒りとは別物ということになっ…

色弱と読書の感受性について

僕は色弱で、緑、赤、茶色あたりの違いが、他の人より分かりにくい(らしい。自分なりには見えているつもりなのだが)。それと同じような感じで、文章を読んだときにその上手さ、美しさがいまいち見えていないような感じが、他の人の感想を見ていてすることが…

どれほど自分より優れていても自分を苦痛から救わない存在のことは侮蔑してしまう

何かの苦痛を抱えているときの話。このとき筋合いなんてのは考慮されない。 どうにもできないような苦痛を抱えたときはそれをどうにかできるものがなにもないわけなので、当然目に入るものを全部まるごと侮蔑することになってしまう。そうならないよう、とに…

「あなたが話しかけているのは誰ですか?」

「あなたが話しかけているのは誰ですか?」 客観視点のような何かにそう尋ねられて、自分が無意識にぶつぶつ言い訳を話していた相手が目覚ましのアラームだったことに気づく。いつも聞いているその無機質なベル音がどうしようもなく恐ろしく思えて、自分の口…