言の葉の書き上げ

書き上げました

須藤佑実「夢の端々」感想

上下巻の百合漫画。

“時代に許されなかった女性同士の恋と人生を令和から戦後まで遡って辿るドラマチック一代記!”(帯の紹介文より)

 

すごくよかったです。

こんな巨大な作品を描く意志、そこにこの遡る形式を選んだことが、もうとんでもない。

あと、貴代子の挫折の理由については、おそらく同じ類いである人間としては深く感じ入ってしまった。いや、そういう読み方をするものではないとは思うのですが、「ここで『それ』が来るのか!」と呻いてしまった。うう。

 

『夢の端々』『マイ・ブロークン・マリコ』『水野と茶山』みたいな、鋭い作風のヤバい百合漫画が続々出てきています。他にもあるでしょうか。『彼女の沈清』は単行本になったら読もうと思っているのですが、日本語で出るのでしょうか。出てほしい。