言の葉の書き上げ

書き上げました

日記(シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 感想)

何かのコンテンツについてのネタバレがある。

 

本質的でないところから話をしよう。

エンドロールのボイスキャストの最後に出てきた神木隆之介に笑った。声を出して、上身をくねらせながら笑った。

 

序盤の村の様子から、ネルフの気持ち悪い画面に切り替わったところで、やっと息が出来るような気がした。

 

自分の中にある『ゼノブレイド』と『マギ』が入った箱に、これが新しく加わった。この箱は凄い大切な、大きな重たい箱で、そんなにパカパカ開くものではないので、大ごとではある。新しい箱を作る必要はなかった。

 

自分語りをする風潮に敢えて乗るなら、まともに高校通ってなかったような自分の核心に、何かを受けとることはそんなになかった。そもそもエヴァンゲリオンを初めて見たのは中学の美術の授業中で流されたテレビシリーズで、義務教育の時間に暗くした教室でクラスメートと一緒に見たもので、シリーズに対してはパーソナルな作品というよりは公共物のイメージがある。シンに至るエヴァンゲリオンは『君の名は。』みたいな公共的な大傑作として、感動した。規範的で逸脱するところがなく、かつ流行には疎い中学生であったような自分にとって、公共的でかつ自分にも楽しめるものというのは大きな価値があると感じているのだけど、この文章では伝わらないと思う。ちなみに『天気の子』より『君の名は。』の方がかなり好き。

 

こうやって頭の中のイメージで作品そのものを食い散らかして、細部を切り捨てて歪めた構造だけ眺めていて、何をしているのだろうと思う。見たのはついさっきなのにもう槍の名前も覚えていない。

だからこの記事のタイトルは『日記』にしてある。

 

絵が綺麗で話が凄くてみんな頑張っていて人間の孤独の核心に迫っていて、面白かったです。これは本当。

 

終わり。