言の葉の書き上げ

書き上げました

「あなたが話しかけているのは誰ですか?」

「あなたが話しかけているのは誰ですか?」

客観視点のような何かにそう尋ねられて、自分が無意識にぶつぶつ言い訳を話していた相手が目覚ましのアラームだったことに気づく。いつも聞いているその無機質なベル音がどうしようもなく恐ろしく思えて、自分の口からか細い悲鳴があがる。1人で悲鳴をあげているその声が更におぞましくて、その恐怖も声に上乗せたあたりで、認識がはっきりしてくる。体を起こして、既にスヌーズを繰り返した目覚ましをOFFにする。その後はいつも通り。アラームにしていた言い訳の中身は覚えていない。

文章で書いてみるとなんてことのない、寝ぼけただけの話とわかる。