言の葉の書き上げ

書き上げました

雲の立体感について

いつだったか空を見ていたとき、雲というのが巨大な立体物であると気付き、空にそれが浮かんでいることに強い迫力があって、少し感動したことがあった。つまりそのことに気づくまでは空は青い平面で、雲はそこについた白い染みでしかなかった。気付いたのは子供の頃の話ではない。雲がどういうものか、組成や発生原理も知っていた、少なくとも中学生以上のこと。どうしてそれまではそんな変なふうに見えていたのだろう。自分があまり絵画等に感動できないのは、この立体感のつかみにくさに由来している気がする。

もっと敷衍して、「おれはこの世界のことなんも見えとらん」みたいな話にしてもいいけど、とりあえずこれくらいで。