言の葉の書き上げ

書き上げました

筺底のエルピス5巻09章「武の道」とかいうヤバい章

筺底のエルピス5巻09章「武の道」凄すぎる。

 カナエは本当にどうなるのか、百刈さんの思惑はなんなのか、はらはらと先への期待が募るそれまでの展開からすれば、どう考えてもどうでもいい挿話であるユーゼフ・ピウスツキーの過去が語られ(そこも面白いけど)、それを皮切りにどっしりと厚みのある格闘描写が展開される。これは一体なにを読んでいるんだ感が強く(面白いけど)、見るからに異質な章でありながらも、手合わせの様子が一切手抜き無しに描き切られることで、後章のカナエの再起において、まあそういうもんか、で終らせないだけの強い迫真性が発生してくる、のだけれど、そんな展開上の要請もはみ出す位の熱量がある。この章までの展開を元にAIに話を書かせても絶対この章は出てこないと思う。捨環戦やら殺戮因果連鎖憑依体やら異星知性体やらの話をしながらなんでこんな章が書けるのかが全然わからん。まじで凄い。